M&Aにかかる費用｜種類や目安を売り手・買い手別に解説

事業承継を行うには親族内承継、親族以外への承継、そしてM&Aによる承継があります。

この中でM&Aによる事業承継を行った場合にはどのような費用がかかるのでしょうか。

本稿では、M&Aにかかる費用について売り手、買い手別に解説していきます。

M&Aの買い手にかかる費用

まずM&Aで買い手になる場合にかかる費用について解説していきます。

M＆Aにおいて買い手になる場合には次のような費用がかかります。

・譲渡費用

まず買い手において一番のコストがこの譲渡費用です。

実際に企業や事業を購入するための費用であり、この金額は事業規模や時価評価額によっても異なります。

相場としては時価総資産に営業利益の3～5年分となるケースが多いです。

・デューデリジェンス費用

買収する企業が問題ない経営状態かどうか、今後成長性のある企業なのか、ということを調べるための費用です。

この費用は数十万円程度とそこまで大きな金額にはなりませんが、とても重要な作業であるため必ず行っておきましょう。

・仲介手数料

この費用は売り手にもかかりますが、M&A仲介業者を通した場合にかかる費用です。

着手金、成功報酬と分かれており、それぞれ買収する企業の時価評価額や譲渡金額によって定められます。

M&Aの売り手にかかる費用

M&Aの売り手にかかる費用としては次のような費用があります。

・税金

M&Aにおいて株式を譲渡した際にかかる費用です。

実際の売却価格に譲渡にかかった費用を差し引いた額を譲渡所得とし、その金額に応じて税金が課されます。

この他にもM&A仲介会社に支払う着手金、成功報酬がかかります。

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